ゆきの

嗤う分身のゆきののレビュー・感想・評価

嗤う分身(2013年製作の映画)
4.5
ちょっと前に鑑賞したのでうろ覚えだけど、ジェシーアイゼンバーグってピザボーイとかゾンビランドのイメージが強くて、冴えない少年だと思ってた。
この作品でもすっごく冴えてないけど、もう一人のジェシーがすごい笑
双子で性格全く違う!違和感なさすぎる。
ミアワシコウスカも可愛い。私得なキャスト。

ドストエフスキーの「分身」は1846年の作品だけど、作品では60年代の昭和歌謡曲が流れてくる。さすがサブマリンでも見せた抜群のセンスたるや。
ITに囲まれた社内の雰囲気もレトロでエキセントリック。ちょっとギリアムの「未来世紀ブラジル」の世界を感じる。
そして自己の劣等感が生んだもう一人の自分との対峙が面白い。そしてこの悩みはドストエフスキー自身も悩んだものらしい。
天才は辛いよ、といったものか。
ゆきの

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