Toda

嗤う分身のTodaのレビュー・感想・評価

嗤う分身(2013年製作の映画)
4.2
最初っから最後まで味わったことのないレベルの緊張感がずっとある演出。軽くホラーだった…

冴えないサイモン•ジェームズと、姿はそっくりだけど、正反対のジェームズ•サイモン。全て自分に都合のいいように周りの人を丸め込んでいくジェームズの流れに絡め取られ、窒息しそうな閉塞感に追い込まれていくサイモン。

言葉で説明するのが難しいけど、夢中で引き込まれる…面白かった。作り上げる世界観の曖昧さのせいか、ストーリーに角ばった解釈を付け加えるのが躊躇われる。「すっ」と観てたいし、理論的に理解できなくてものめり込む感覚がある。

ジェシー•アイゼンバーグって、結構好き。誰か役を演じてるというか、役が彼にハマっていく感じ…
だからこの2人にぴったりな役者だなと思った。

最初の方とか1984の世界かと思った。怖い。こんな世界やだ。
音楽の使い方もすごい。足音が役の足音とマッチしてるんだけど、どこか浮き出てると思ったら次の瞬間サントラになってたり、日本の昭和歌謡を、不思議なタイミングで、効果的に使ってる。
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