PN映画大好きっ子さん

インセプションのPN映画大好きっ子さんのネタバレレビュー・内容・結末

インセプション(2010年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

練り込まれた壮大なストーリーと、斬新な舞台設定、緻密なルールと見ごたえ抜群。油断したら置いていかれそうな細かい設定で、一時も目が離せなかった。

まず夢の中が舞台っていうのが面白い。そして更にそれを細分化するからややこしい。今作は3段階の夢+現実、虚無まであり、実質5つの世界を行き来する。仲間にも役職があり、そのどれも重要な役割を果たすので複雑なルールを重なり、序盤から気を抜くことができない。集中していないと一度見ただけでは理解できないであろう情報量。

最後のシーンはそれまで夢に登場してなかったマイルスが一緒にいたことから現実であると捉えるのは浅はかだろうか。コマが止まりかけていたことからも自分は現実で子供たちに会えたと考える。伝えたいのはコマを気にしていない描写からも、そんなことに囚われずちゃんと向き合う大切さかもしれないが。

ノーラン作品に対して勝手に期待値が上がりすぎているのもあってか、少し物足りなさも感じたが映画としてしっかり面白かった。