私がクリストファー・ノーランを知るきっかけになった作品。
三度目の鑑賞になりますが退屈させることなく展開がスピーディーなので安心です。思えば、これが「インターステラー」との差なのかも知れません。今回はノーラン監督初期の傑作「メメント」の後に鑑賞したので主人公コブが愛に苦しんでいるということが見えてきます。既に妻モルがこの世にいないのを分かっていながら夢の中に入るのは夢の中でしか妻の愛を感じることができない悲しい理由なのかも知れません。コブがモルと決着をつけるラスト30分は必見です。
キャスト陣もまた豪華。ディカプリオや渡辺謙の他にも妻役のマリオン・コティヤール、ジョゼフ・ゴードン=レヴィット、トム・ハーディらが出演。特にトム・ハーディのその後活躍が素晴らしくディカプリオと二度目の共演を果たした「レヴェナント」ではアカデミー賞助演男優賞にもノミネートされています。
ノーラン監督の最新作「dunkirk」は第二次大戦下のフランスを舞台にしたアクションアドベンチャーとのこと。来年の公開が楽しみです。