塩

インセプションの塩のネタバレレビュー・内容・結末

インセプション(2010年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

IMAXにて。これをこんな良い環境で初鑑賞できたわたしは幸せか。
インセプションとは何か、を考えながら観ていくと、ラストがとんでもない衝撃。
夢の中へ潜入し、更にその深層へ潜る。深層に行けば行くほど現実の時間とのラグが広がる、っていう設定が後半の盛り上がりにものすごく襲いかかってくる。リアルの時間と夢の時間、2つの世界を同時に想像しながら更に深層の夢の世界に思いが馳せる新感覚。
誰かに何かを考えさせる、感じさせるきっかけってものすごい感動的でとんでもない責任感が伴う。それは映画そのもののように、わたし達鑑賞者に見事インセプションしてくるという事に気づいた時、感動して言葉も出なかった。その事の罪深さと、感動を生み出せる芸術の狭間で描かれる事の凄さたるや。
ラスト、これは現実なのか夢なのか。現実であってくれとつい願うものの、どちらでもいいじゃないかというメッセージ性にも、なるほど納得してしまう。
どっちにも転んでしまう世界で、こんな映画を観させられたら何も言えない。
とにかくすごいものを観た。映画ってすげーや。
塩