事件の真相は未だ闇の中。インドネシア国内でもタブー視されている9月30日事件の当事者たちに当時を再現した映画を撮らせるという手法で彼らの姿を追った異色のドキュメンタリー。
過去に多くの人間の命を奪った当事者が今では富と権力を手中に収め、のうのうと暮らしている姿に驚愕。彼らに「悔恨」という気持ちはないのだろうか...。わずかながら見せる涙も、過去の行いへの報いが訪れたらどうしよう...という恐怖に対するものでしかないように思えた。
共産主義者狩りと同時に行われた華僑への差別行為。今でも彼らに対する理不尽な搾取が続いていることに憤りを感じる。
全ての罪は白日の元に罰せられるべき。そしてインドネシアという国はもっと豊かで平和な国家になれるはずと信じています。