ヒガシオオヤマトネコ

アクト・オブ・キリングのヒガシオオヤマトネコのレビュー・感想・評価

アクト・オブ・キリング(2012年製作の映画)
1.3
1960年代にインドネシアにて大量虐殺を行なったプレマンの首謀者たちに密着したノンフィクションドキュメンタリー映画。

共産主義者を退け、政権を奪取するためにおびただしい数の人を殺してきた加害者たちがインタビューを受け、当時のことを武勇伝のように嬉々として語っている。

ドキュメンタリーが合わなかったのか、この映画が合わなかったのかは分からなかったが、始終たいくつな展開が続いていた。
当時の処刑方法や拷問などを日常のように語るが、密着を通して、罪の意識を次第に抱きはじめるが、半世紀経ってようやくそう思うようになったのか、と呆れた。
開き直っている面もあり、嫌悪感や怒りというよりも、耳を傾ける気にもならないといった無関心な感じを受け、あまり作品にはのめり込めなかった。

映画のラストのダンスも倫理観に欠けており、薄気味悪かったし、最後のインタビューも偽善っぽい印象しかなかった。

文字起こししてみると結構自分の好きそうな悪党要素満載なのに、1ミリもハマらなかったのだけは不思議だった。