真夜中

トム・アット・ザ・ファームの真夜中のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

故人の秘密や嘘をテーマとした、ヒューマンドラマを予想していたけど、良い意味で裏切られました。
れっきとした田舎ホラーだった。
カメラワークや構図、色調や音楽の使い方、サスペンスフルなシーンは画面サイズを変えるなど非常に凝った演出。
タンゴ踊るシーンなんて今まで観たことのないセンスを感じます。
そしてなんといっても主演にして監督のグザヴィエ・ドランの美しいこと。
この繊細で美しいゲイの青年が粗暴を画に描いた様なフランシスによって身も心も堕ちてゆく様に倒錯した官能を感じました。
ラストシーンで強調されるフランシスのジャケットの柄やエンドロールで流れる歌がとても意味深で、様々な解釈ができそう。
たぶん観るたびに新たな発見のありそうな映画だと思う。
真夜中

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