スギノイチ

荷車の歌のスギノイチのレビュー・感想・評価

荷車の歌(1959年製作の映画)
3.2
あくまで望月優子を主人公とする”女の一代記”であり、”家族の物語”ではない。
貧困と戦争が家族を襲うが、「家族一丸となって生きるぞ!」という流れにはならない。

そのため、姑は死ぬ寸前まで意地悪だし、夫も平然と裏切りをかます。
善く育った娘の顔を見て一時的に元気を出しても、また自分で生きるしかない。
昨今嫌われがちな「置かれた場所で咲きなさい」という言葉の、究極を行く女。
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