このレビューはネタバレを含みます
だいぶ言葉も辛辣になるし
明け透けな感想になるので、
久しぶりのネタバレで。
こういう類の美談的な流れは
ひどくムカつくし嫌いなんですよね。
それならあの時に、あの瞬間に、
何とかしようともっともがいて足掻けよって
多方面に対してつい思ってしまって。
自分だったら何もできないのかもと思いながらも
感情がどうしてものめり込んでしまって。
心配蘇生の手順を従順に優しく辿った人の
顛末がこんなことになるなら、
人は誰も人を助けなくなる。
プライドとか権力とか政治とか、
知らねえよ、うるせえよ。
人の命と尊い優しさを何だと思ってるんだよ。
たくさんの柔らかい奇跡が詰まっているけれど、
本当に欲しかった奇跡や真実は
もう手に入らないのが本当にやるせない。
たくさん泣いた。
どうか心が清らかで優しい人に幸せを。