Skyler

蜩ノ記のSkylerのレビュー・感想・評価

蜩ノ記(2013年製作の映画)
3.1
誰の演技がいうより、
全体的にこの演出は。

トーン、テンポ、抑揚、
皆んな同じ話し方。
役者の持ち味を殺してしまっている。
実力俳優陣も、せつかくの良い話しも勿体無い。

理不尽がまかり通る時代にも、
最後まで人間としての尊厳を失わなかった武士の話し。

そんな理不尽さを誰よりも知っていながら、無実で殺された百姓の子の為に、子供と一緒に仇討ちしようなんて思うわけがない。 即打ち首なはず。

命の尊さを伝えたいのか、命より武士道精神が大事って伝えたいのかわからない。

政治の腐敗、理不尽が多い時代は今も同じで、彼らの生き様に学ぶものは大きい。

四季の美しさ、音のない静けさ、
終始淡々とした潔さ、
最後のシーンは少し退屈に感じていたこの演出がよくあっていた。
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