shimeno

蝋人形の館のshimenoのレビュー・感想・評価

蝋人形の館(2005年製作の映画)
4.5
かなり好みだった。ゴア描写も良かったし、クライマックスの格闘と館が崩れる様は圧巻。
ベタな金髪セクシー担当がパリスヒルトンでなかなか(ホラー的に)良い役だったり、知名度的にもキャラ的にもジャレッドパダレッキがヒーロー枠だろってところからの捻りもいい。

何より美術がかなり良い。
そんなんで蝋人形作れる訳ないだろって感じの拘束具、ビジュアルが最高で男が拘束されてるビジュアルだけでかなり加点してしまう。
蝋人形にされて目だけギョロギョロ動く不気味さよ…。
地下に向かう蝋の顔が並ぶ廊下も好き。

クライマックスの人形たちが溶けてく様も不気味で綺麗。蝋燭溶けてくところ見てるとうっとりしちゃうんだけど、そんな気持ち良さと気持ち悪さが同居している。
なんとも言えない黄色いクリーム色の蝋の世界良かった。

骨組みもなくフルで蝋で作られた館なんてあり得ないんだけど、ここまでやるかってくらいドロドロ表現されてて気持ち悪いというよりむしろ気持ち良さそう。
(仕事で蝋を扱ってた事あるけどあの溶けかけの蝋って触ると結構気持ちいい)

本気で突っ込むならあの程度の火事で溶け出さんだろ(あんなんで溶けたらちょっと暑い日どうなっちゃうの?)と思うし
あんなに溶けた蝋触ったら普通火傷するよね…。

話はベタなホラースラッシャー/殺人鬼だけど見たいものが見られるという感じだし、緩急もあって良かった。
恋愛関係じゃなく兄妹愛なところも好き。
とにかくビジュアルがめちゃくちゃ好みでした。
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