雨宮はな

胸騒ぎの恋人の雨宮はなのレビュー・感想・評価

胸騒ぎの恋人(2010年製作の映画)
2.0
10代でもないのにこの恋愛の仕方はイタい。学習能力の無い、恋に恋する面食い女と面食いゲイの水面下キャットファイト。セフレも出るよ!

衣装や小物がとてもオシャレなことにフランスっぽさを感じた。
機能性の低い赤い家電がめっちゃ可愛い。

誰にも共感できないし、誰にも肩入れできない。
絶妙に現実味のあるラインをせめてくる。
「あぁ、こういう言動をとる人っているよなぁ」「こうはなりたくないなぁ」と思う人物像が特徴。

思い通りに行かないとアピールしたうえで「そんなことしないで」と言わせたがる女と、好みの顔ならたちどころに惚れるものの告白する勇気を持てずに他人の恋路の妨害工作に精を出すゲイと、その二人から好意を持たれているのをわかったうえで利用し暇をつぶし自己承認を満たすイケメンクズ男。
この三人の数か月を眺めることになる。

主人公は女とゲイだが、観ようによっては自分の客同士に競わせて優越感を抱いている、ガチ恋めんどくさいってなったら気付かないフリして突き放す…そんなホストの人生を眺めているようだった。
雨宮はな

雨宮はな