このレビューはネタバレを含みます
2020.8.13 10/110
突如インサートされたきたブラピにちょっとびっくり。
カンバーバッチが演じている白人の「善良さ」がリアルでこういう悪のありかたはそれ自体で映画を何本もつくるに値する題材だと思いました。
主人公が首を吊られているところ、うつろってゆく光や人々が働き遊ぶ風景はとても美しく、木と一体化した主人公は半ば静物のようですらあるのだけれど生身の死にゆく身体の音があまりにも圧倒的ですべてが怖い名シーンでした。
観るのに体力を要したのでいつになるかわからないけどソロモン・ノーサップの手記も読みたい。
ポーターの『アンクル・トムの小屋』との連関もかなり強そう。というかけっこうそのままだったと感じました。
ストーの原作のほうも読まなきゃ。