ミルコ

ウォルト・ディズニーの約束のミルコのレビュー・感想・評価

3.8
アニメと実写の融合が見事なディスニーミュージカル。
ジュリー・アンドリュースが長編映画デビュー作にして、アカデミー賞主演女優賞をとったという。
誰もが知っている「メリー・ポピンズ」

しかし私を含めてそれは児童文学を映画化したもので、
そしてその原作を使う権利を取るために20年もかかったことを知っていた人は少ないはず。

原作者であるパメラ・トラヴァースはかなり頑固で、偏屈なイギリス女性。
こんな人とは関わりたくない、と思わせる人物でエマ・トンプソンが演じている。

そんなトラヴァース夫人を(執拗に自分をこう呼べと強要するw)
口説き落としたのがトム・ハンクス演じるウォルト・ディズニー。
コメディではないのだけど笑えるシーンも多い。

トラヴァース夫人がアメリカに着き、ホテルの部屋に入ると部屋中お菓子やバルーン、ディズニーキャラクターのぬいぐるみ。
迷惑そうにクローゼットに詰め込む。

ベッドルームの扉をけると、ベッドの上にはどーんとミッキーマウス(オールドミッキー)のどデカイぬいぐるみ。
絶望するトラヴァース夫人。。。

こんな嫌なおばさんにも優しく寄り添うディズニーの人たち偉いな。
そんな中一番彼女のハートをつかんだのか運転手のラルフ。
自分の娘は体に障害があるが、メリー・ポピンズの大ファンであることなど話すと少しずつ彼女の心も緩むのであった。

幼少期の回想で父親との思い出がたくさん出てくるけど父親役はコリン・ファレル。
アイルランド出身の父は彼女をギンティと呼び、空想の世界を体現するかのように接するのであったが、
銀行家という仕事のストレスもありアル中に。
ぼろぼろになった一家を助けるためにやってきたのが親戚のエリー叔母さんで、一気にメリー・ポピンズを髣髴とさせる。

父はその後亡くなってしまったけれど、
あの幼くて可愛かったギンティと偏屈なトラヴァース夫人がどうしてもつながらない…w

とにかく文句ばかり言ってブチ切れたトラヴァース夫人はイギリスに帰ってしまうけど、
その後を追っかけてきたディズニー氏の身の上話を聞いて考え方を軟化。

ディズニー氏の父はかなり金にうるさく、厳しい人で、子供時代大変苦労されたとのこと。
現実では救われなかったトラヴァース夫人の父親やディズニー氏の父親。
それを映画の中のバンクス氏に置き換え、メリー・ポピンズに救ってもらおう、と。

ついにサインをしたトラヴァース夫人。
自分を許せた瞬間だったのかな。

ラストのハリウッドでのプレミア試写会のシーンは胸アツ!
ドレスアップしたトラヴァース夫人を迎えに来たのはあのラルフ。
会場に送り届けるとそこはお祭り騒ぎ。

白雪姫、グーフィー、チップ&デール(こんな昔からいたんだ…)。
そして静かに夫人に近づき自らの腕を差し出したのはミッキーマウス!
トラヴァース夫人はその腕に自分腕をからめ会場入りするのでした。

エンドロールも必見!
当時撮られた写真や、何度もダメ出ししたあのシーン。
録音して!と叫んでたあれ、まだ残っていて、ばっちりオンエア~♫
お厳しい方ですわ~w

#メリポピ
#ディズニー

メリー・ポピンズ。
久々に観てみますか。





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