HikaruUchida

大統領の執事の涙のHikaruUchidaのネタバレレビュー・内容・結末

大統領の執事の涙(2013年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

BLM運動に感化され視聴

小中学校という教育課程でそれなりに黒人差別について学んできたはずだったが、大人になって改めて考え直すために観ると見方がだいぶ変わる。
色々な立場の人がそれぞれ立ち位置を踏まえて、闘っていたという事実は、あまりにもリアルで想像よりも生きにくい世の中だ。生徒であった頃の私は、「黒人対白人」という単純なの映像を描き、なんて白人は酷いんだ!と憤慨していた。勿論人権がないがしろにされていることは非難すべきだが、単なる二項対立として語ってはいけないほどに現実は複雑だったのだろう。
白人に仕えて比較的良い待遇を受けている黒人の主人公(執事)が、自分の居場所をずっと問い続けているような印象を抱いた。自分を騙していたのか本当に騙されていたのか分からないが、少なくとも仕事に打ち込む主人公も、人種差別に抗うデモに参加しようと決めた主人公もどちらも幸せそうだった。
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