いまおかしんじ監督のいまおかプロ名義の初OP映画作品。
番手は涼川絢音が最初だが、実質は夏希みなみが主演、そこにベテラン工藤翔子が脇を固める。奇妙な出会いから一晩で百人斬りの願掛けをする三人三様な女達。シーンの反復、ダイアログの反復に巧みな「映画」を感じる。

「親子」をめぐる縁の中で「百」という数字が様々な意味を持ちだし、女達の一夜は大切な意味を持っていく。（割と下層の）市井の男女の生きざまには遠くかつてのロマンポルノも伺える。

ぶっきらぼうな芝居の夏希みなみが何ともいい。涼川絢音はこのまま行けば、林由美香みたくなるかも（までデビュー当初だった）。
絡みは、不倫相手との別れとなる工藤翔子の交接が、愛おしさ・離れがたさが滲み出ていて見事。

朝焼けの中の女達を捉えたロングのFIXショットが美しい。涼川サンの絡みでサンドイッチにする構成も巧い。涼川サンは山内大輔、いまおかしんじと多く起用されていく事となった。

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OP映画のレーベルカラーに合わせて練られた話な感じがする。
あの歩道橋て池袋かな？夏希さんが立ってたら声かけたくなると思う。
病気じゃないと知ってからもモチベーションが続くのはしっくりこなかったけど。
あと大円団のシーンがきれいに収まってて、監督だったらなんかもうひと盛り上がりくれるとこだと思ったのに。

願掛けで百人斬りに挑んでいる坊主に佐藤宏。しょぼいキャンプファイヤーみたいな葬式、自分もしてほしいとは思わないが良いシーン。