タイカ・ワイティティ監督長編2作目。
以前SSFFで観たTwo Cars One Nightから着想を膨らませたということもあって、少し懐かしさも覚えつつ、鑑賞当時の自分の記憶とは印象の異なる膨らませ方もしてある感じでとても良かった。
マイケルに憧れる男の子、弟と従兄弟たち、それにおばあちゃんと暮らす家に破天荒父ちゃんが帰ってくる...
沢山の子どもたちに紛れて相変わらずの凄まじい大人子どもが登場。ただ、作品内の懐はやはり広い...
と思ったら、ちょっとだけ厳しかったような気もした。ただこの辺は監督が何を一番に考えてるのかみたいなのが表れているようでとても良い。
お互いのクセからも伝わってくる気もする変えようのない特別な関係がある中で、よく知らないからこそ勝手に膨らんでいく幻想。しかしながら現実を見なくてはいけなくなったとき、何がどう変化するのか。
ちょっと寂しさを感じさせてしまうような内容をダメダメ父ちゃんを監督自身が演じきり、相変わらずの素晴らしいユーモアを交えて表現。
細かいところがいいんですよ。
はい、大好きです。
(ここに来て特に話の軸的な部分でウェス・アンダーソン感も感じて来て、そりゃ好きだよなと納得)
そして、最高なエンディング映像。
(あえてであろう)クオリティも最高。