Maoryu002

ダラス・バイヤーズクラブのMaoryu002のレビュー・感想・評価

ダラス・バイヤーズクラブ(2013年製作の映画)
3.3
1985年、電気技師でロデオカウボーイのロン(マシュー・マコノヒー)はエイズを発症し余命30日と医師に宣告される。ロンはエイズの未承認治療薬が数多くあることを知り、治験対象だったレイヨン(ジャレッド・レト)とともに未承認治療薬を提供する“ダラス・バイヤーズクラブ”を立ち上げる。

FDA(アメリカ食品医薬品局)の利益追求や強引な対応と戦った男の物語だが、その力強さと勇気に心を打たれる。
一方で当時のエイズへの無理解と患者への差別、感染に関する認識の薄さも語られる。

そんな社会派ドラマだが、一方で閉ざされた空間で偏見に満ちた人間だった主人公のロンが、必死に生きようとする中で自然と同性愛や病気や貧困、弱者の気持ちを受け入れるようになっていく変化が描かれていて、こちらが心に残った。

それらを観客に伝える役者の演技が凄すぎる。逆に、マシュー・マコノヒーの演技を見るための映画とも思えてしまった。
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