ヤマト

ダラス・バイヤーズクラブのヤマトのレビュー・感想・評価

ダラス・バイヤーズクラブ(2013年製作の映画)
3.7
エイズの話。実話もかなり元になってるらしいです!
主人公は仕事中倒れ、突然HIVだと医者に宣言されます。最初は「俺がカマホモ野郎だってのか!?」みたいな感じで怒り狂うのですが、落ち着いて調べてみたところ、異性との性行でもゴムなしなどでするとエイズにかかることがわかりました。
彼はそれを受け入れるも余命30日と宣言されます。
そして、めげない主人公。特効薬を入手しようと世界を飛びまわり、その特効薬を売るために会員制のダラス・バイヤーズクラブというものを設立するのです。


中盤まではざっくりそんな感じです。
映画の世界である当初はエイズには薬がなく、かかれば終わりという恐ろしい病気でした。
そんな中、そういった薬はまだ臨床実験段階であったり、未承認であったりと、すぐに手に入るものではなく、エイズにかかった人々は忌み嫌われ、生きることすら辛くなる現状。


主人公はお金や生きるためにダラス・バイヤーズクラブを設立しましたが、それはいつしか、買い手の患者たちにも希望を与え、主人公自身、彼らに対して向ける意識が少しづつ変化していく話しです。


何より役者の体の作りこみが半端ない。
主人公もヒロイン(?)もこの役のためにめちゃくちゃ努力したそうです。
そこらへんは検索してくれ。


ラストはラストでリアリティ溢れる結果にはなったけど、最後まで観ると、なんか凄い作品だなと思いました。
最初はこの主人公何様やねんとか思ってたけど、なんだかんだ人の心はありましたし、しっかり歴史に名を刻んだ人物でした。


こういった話は認知されるべきだと思うし、皆、薬があるからって、安全性や危険性を考慮せず迂闊な行為はしないでほしいですね。

うーん、考えさせられる話だった。

因みに最後は心が温まりました。
この作品で心温まるとは思ってなかった。笑


面白いとかそういうんじゃなくて、すごく勉強になる良い映画だと思います!
ヤマト

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