又野克明

ダラス・バイヤーズクラブの又野克明のレビュー・感想・評価

ダラス・バイヤーズクラブ(2013年製作の映画)
4.5
主人公は病気だ。病気になって最善策を取ること、つまりちょっとでも1秒でも長く生きようとすることは、人間の自然な精神ではないか。それが違法である薬を飲むこと、またそれを売りさばくことが犯罪でも、悪ではないし、また善でもないのだと個人的に思う。では、私がなぜ、この映画の主人公に心をうたれるのかと言うと、難病と一生懸命戦った男の人生が、実話の映画として、公開されている事実が、素晴らしいからだ。一つ、人が病気とたたかうことが、善行より美しいものだと感じたこの映画に、感謝したい。
又野克明

又野克明