軽いホラー ×ミステリー。
主人公は死者が見える特殊能力を持っており、それを役立てて人々を助ける作品。青春系の厨二病版『シックス・センス』みたいな感じ。
平成のラノベっぽさある。
「母親も主人公と同じ能力を持っているが周囲にそれを言いふらしたため精神病院に監禁されているから自分は周りにバレないように能力を使っている」や、
「能力のせいで死者の感情を移入してしまうため助けずにはいられない」など、
割と納得感のある設定に好感を覚える。
正直、ミステリー要素に関してはこじつけ感や後出しジャンケン感が強い。急な展開も多かったため、伏線の張り方が中途半端だったと思う。
物語の終わり方は良かった。ハッピーエンドではないにしろ、バッドエンドと呼ぶのは憚られる。重すぎず、かといって軽すぎず、万人が納得できる終わり方だった。
しかし叩けばボロが出るシーンは多く(最後の方とかバケモノが能力に気付いたら殺される設定どうした?)お粗末感は否めないが、サクッと見る分にはコスパ良く感じた作品。