haru3u

光にふれるのharu3uのレビュー・感想・評価

光にふれる(2012年製作の映画)
3.0
全盲のピアニストの実話を基に、主人公とダンサーを志す女性が夢に向かって奮闘する姿を描いた青春映画。

自身が主演を務めたホアン・ユィシアンの、シャイで朴訥な人柄がすてき。障碍に焦点を当てた過剰な演出や感動の押し付けはなく、淡く瑞々しい青春の光が丁寧にすくい上げられています。
大学でバンドを組んだ彼等のジャムセッションシーン。楽器の音色が絡み合い新たな音楽を生み出す瞬間、タイトルどおり、互いの光に触れたんだなって。

蛇足。
先日、冬咲きのオンシジュウムの鉢が近所の花屋に売られていました。
初めてこの花をまじまじと見たのですが、可憐な花びらの広がりは正しくダンシング・レディ! ピアノ演奏とサイレントのダンスが融合したあの美しい場面が蘇ってきました。
haru3u

haru3u