さわら

インド・オブ・ザ・デッドのさわらのレビュー・感想・評価

インド・オブ・ザ・デッド(2013年製作の映画)
4.0
「インドにゾンビ?」
「グローバリゼーション!」
これだけで観る価値ありすぎ!ふざけすぎとか、主人公たちの危機感なさすぎとか、現実味がないとか(そもそもゾンビに現実味を求める人とは一体)、細かいこと気にせず楽しいから観よう。インド発の初めてのゾンビ映画、なんてグローバリゼーションなんだ!
ゾンビ映画の教科書を踏襲しているとこに好感を覚える。チラホラ、あのゾンビ映画のオマージュかと思わせる箇所もあり。個人的1番の盛り上がりは、ホテルに取り囲んだゾンビたち。やっぱ夜とゾンビ、そして山奥のホテルはよく似合うなのしみじみ実感。ただ、それにも増して青空×ビーチ×ゾンビ、なかなか爽快で気持ちよかった。これもこれで良いなと。
ただ些か、マリファナをスパスパしながら、ねーちゃんの尻を追いかけるというアメリカナイズされすぎたキャラクターにインド感を覚えなかったのも確か。しかも、ボリウッド特有の派手な歌唱やダンスシーンも影を潜め、真のインド発ゾンビ映画とは少し異なるかもしれない。あとこの手の映画は決まり文句的な“何か”も欲しいところ。『凶悪』での「ぶっこむ」的なもの。
まぁ、そうはいってもインドはゾンビ映画黎明期。ほんとグローバリゼーションだね!期待値含めの高評価を。

@シネマート新宿