醤油屋の弟子

恐怖のまわり道の醤油屋の弟子のレビュー・感想・評価

恐怖のまわり道(1945年製作の映画)
3.0
暗く陰鬱な雰囲気が特徴のフィルム・ノワール作品です。主人公のアル(トム・ニール)は、運命の連鎖から逃れられない男として描かれています。彼がヒッチハイクの旅で巻き込まれる連続的な不幸と運命の狂いは、独特な印象が残りました。

映画は、ノワールの要素である陰鬱な映像、厳しい環境、および主人公の内面の葛藤をうまく表現していました。特に、映画のモノクロの撮影技法は、物語性と不安定さを際立たせていると考えます。また、アルの内なる声のモノローグが物語に独特な緊張感を与え、映画に引き付けます。

また、映画は社会的な孤立や絶望感といったテーマを探求しており、人間の欲望と道徳の葛藤を浮き彫りにしています。アルの行動や選択は、運命や選択の意味について考えさせられるものです。

この映画は低予算で6日で撮されたそうです。時間も1時間程で観やすかったです。