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アバウト・タイム 愛おしい時間についてのKのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

タイムトラベルを通じて、生きる秘訣、人生観を学ぶというのか話しの中心。ただ一人の愛しい人であるメアリーと結ばれるまではややコメディ調なのだが、結婚した後から物語の色合いが変わり、シリアス(?)な流れとなる。
後半になってからがこの物語の楽しみどこで、特に、父から「同じ日を同じように二度楽しめ」という言葉を聞き、人生の素晴らしさに気づくといったシーンは、2度と同じ日を生きれない私たちが日々を生きる中で、ちょっと立ち止まり、冷静になって、周りを見返す余裕を持つべきという教訓を示してくれていたと感じます。
タイムトラベルの仕組みから、「父と会える過去」と「子供たちのいる未来」の二者択一となった時、少し躊躇いつつも確かに今の一瞬を生きると決めたシーンもまた印象的でした。
無限、永遠の中で、今、一瞬の価値に改めて気づかされるという、ワカリヤスイ構造なのかもしれませんが、1日1日の重さを教えてくれている、とても良い作品です。疲れたときにもう一度観たいです
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