かつ

アバウト・タイム 愛おしい時間についてのかつのレビュー・感想・評価

4.5
ストーリー(満点2)1.9
映像0.8
音楽0.9
プラス要素0.9


観たいと思っていたところ、再上映があったので映画館で鑑賞。
オススメされるだけあってとても良い映画だった。

ラブストーリーはほとんど観ないが、コメディ要素が強く、タイムトラベルもするのでSF要素もあって観やすかった。

最初、父親から過去へタイムトラベルができる説明のところで「過去には行けるが、未来へは行けない」の解釈を自分が間違えていて、違和感を感じてしまい、それが気になりながらしばらく観ることになったのが個人的に勿体なかった。
(父親からタイムトラベルの説明受け、本当に出来るか確認した際、過去に行き、そこから現代に戻ってきたので、それはなんで出来るのか?と疑問に思ってしまった。起点から未来には行けないだけなので、過去に行って起点に戻ってくるのは未来に行くという考えではない。というのに気づくのが遅かった。)

メアリーとの出会いがとても良かった。
暗闇でお互い顔も見えず、時刻表示と会話(字幕)だけで親密度を表すのも良かったし、お互い初対面した時の雰囲気も良かった。
メアリーが「前髪切りすぎた」って照れてるのは記憶に残るかわいさだった。

素敵な出会いをしたのに、下宿先のハリーを手助けしたことで出会いがなかったことになってしまう。
そこから展覧会で待ち伏せして気味悪がられて、パーティーでの出会いに変更。
パーティーを抜け出した後の行動を見るに実はメアリーはかなり積極的な女性だったのでは。
夜のリベンジも何回もして、無事お付き合い。

出勤していく際、駅の通路でそれぞれお互いのホームに別れるシーン。
ここの数分で愛を育んでいく様子を見せてくれる演出も良かった。

昔の女性といい感じになったのを断ってプロポーズするシーンも好きだった。
それだけメアリーを大切に思っていることも伝わったし、ロマンチックにやろうとして拒否られたのは笑った。

ティムはメアリーと出会ってたから自分の為にあまりタイムトラベルを使わなくなった。
使ったのは妹のキットカットの事故を防いだ時。ここで過去に戻りすぎることが出来なくなることを知る。
ここで娘を取るか、妹を取るか。かなり苦しい選択をさせられたと思う。
結果、妹の事故を防ぐことはできなかったが、妹の未来の為、献身的に尽くすシーンは辛かった。
父親の死についてもやはり子どもの為に使えなくなる時が来る。
この2つのシーンで、前を向いて生きていかなきゃいけない、過去に囚われず未来を見る。ということを教えてもらえた。

父親が教えてくれた同じ日を2回過ごす。
これは実際にはそんなことは出来ないが、どんな日でも大切に過ごすことを教えてもらえた。

ラブストーリーだけじゃないストーリーが個人的にはとても良かった。
かつ

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