ただの個人的メモ

アバウト・タイム 愛おしい時間についてのただの個人的メモのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます


タイムスリップものの映画は
たいていは結果として、「過去を変えることよりも今を精一杯生きることが大切だ」という結論に至る。
それは本当に真理なんだと思う。
この映画もその1つ。

でもこの映画の良かったところは、
主人公が過去にタイムトラベルする目的が
"現実世界を何か大きく変えること"から
"同じ過去を繰り返すこと"に次第に変わったところ。
同じ過去をもう1度繰り返すことで、その瞬間瞬間の美しさをより深く感じることができる。
それって素敵だと思った。

そしてここからは完全に主観的な解釈になるけれど、実際にタイムスリップなんてする力がなくとも、過去に想いを馳せることはその擬似体験になるし、大切な思い出は自分の心の中に生き続ける。過去が自分の背中を押してくれることもあるな、と。

だからこそ、その過去を作る"今"は大事。
「今日を生きることが好きになる。」っていう映画コピーがとても良い。