〝今日を生きることが好きになる。〟
観賞し終えたいま、なるほどと思える素敵なキャッチコピー。
奥手で不器用な少年・ティム。彼は21歳の誕生日に、父から家系の男子はタイムトラベルの能力があることを教えられる。ある日ティムは素敵な女性・メアリーと出会ったものの、予定外のタイムトラベルで彼女との出会いが無かったことになってしまい…というストーリー。
うまくいかなかった好きな人へのアプローチを、タイムトラベルを利用して何度でもやり直す。羨ましい能力だ。
タイムトラベルものといえば、タイムパラドックスによる過酷な運命がつきものだ。
だが本作は終始温かい。そしてオシャレだ。
中盤までは頬杖ついて観ていたのだが、終盤に明かされるタイムトラベル第3のルールで、満足度が一気に跳ね上がった!
『パターソン』を観たときにも感じた、日々を一日ごと生きる素晴らしさを感じられる。
予想していたタイムパラドックスとは違ったが、あることをきっかけにして、もう過去に戻れなくなるという仕組みが物語を盛り上げる。
出会った時のメアリーがコンプレックスとして語る前髪パッツンも、ティムの部屋に『アメリ』のポスターが貼られていることで万事解決!
ティムの初恋の人も綺麗だなと思っていたら、演じているのはマーゴット・ロビー!どうりで…!
人生の節目で観たくなる、温かい映画だった。