あしたか

LEGO(R) ムービーのあしたかのレビュー・感想・評価

LEGO(R) ムービー(2014年製作の映画)
4.5
[再鑑賞]


[あらすじ]
エメットは普通の青年なのに、伝説のヒーロー・マスタービルダーに間違われてしまった。おしごと大王の野望から世界を守るため、冒険の旅が始まる!(Netflixより)


「レゴの映画?子供向けでしょ?つまんなそう」
そう思う気持ちはわかる。嘘だ。全くわからない。

どう考えても面白い要素てんこ盛りで本国では大ヒットシリーズなのに、日本では知名度すら無いのでこの魅力を解説したい。


[見所]
❶フルCGで描かれる「全てがレゴブロックで構成される」世界
この時点で凄い。本当に全てがレゴブロック、建物や人物は勿論のこと、炎、海(水)、煙等々の存在までもがレゴブロックなので、なるほどレゴ世界では物がこうやって見えるのか!と別世界の作り込みに大きく感動できる。
一部がコマ撮りに見えるという面白さもあるので、実物のレゴブロックを使用して撮影したと言われても信じるくらいに実物感と玩具感がある。

❷アクション
レゴの映画って何する映画なの?目的は?と思うかもしれないが、基本的には悪者と戦うアクション映画。
この世界では身の回りのものが全てがレゴブロックなので、乗り物が欲しければその場でバイクを作れるし、空を飛びたければブロックをかき集めて宇宙船だって作ることができるし、何なら巨大ロボットだって作れる。
マスタービルダーによる超スピードブロック遊びはまるで劇的ビフォーアフターを50倍速で見ているような快感だ。
それらレゴブロックが縦横無尽に動き回って戦うわけだが、それは間違いなく人生で初めて見る奇抜で珍奇な映像。

❸ストーリー
先に断っておくとこのレゴムービーシリーズは大人向け。
勿論レゴが動いてるだけで子供も楽しいだろうが、子供には理解できないであろうナンセンスかつ喧々囂々たるギャグが問答無用に押し寄せて来るので、もう笑いは止まらないしツッコミは追いつかない。大人数人で見るのが一番楽しいのではないかという気すらする。
加えてメインのプロットも現実へのメタネタを交えつつ、親子愛や自己同一性を探求していく深甚たる物語なので、大人がより楽しめるタイプの物語ではないかと思う。力強い人間賛美のメッセージまである。泣けるよ。
(メタネタの面白さって多分子供には伝わりにくいと思う)
ゆえにこのレゴ映画版シリーズは大人こそ見応えのある奥深い作品になっている。
※「第二のトイ・ストーリー」と評す人がいるくらい


以上が私が考えるレゴムービーシリーズの見所。
スピンオフのバットマンやニンジャゴーにも同様のことが言える上に、どれも甲乙つけがたい面白さなので、是非全作を見ていただきたい。
あしたか

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