こうみ大夫

LEGO(R) ムービーのこうみ大夫のネタバレレビュー・内容・結末

LEGO(R) ムービー(2014年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

マスタービルダーは、かつての啓蒙主義者やインテリゲンツィアのような気風がある。自由な発想を好むがマニュアル通りに働く一般的な人々を軽んじている。ひたすらザ・スペシャルことメシアを待つ姿は何とも皮肉だ。本来革命や歴史の変わり目というのは発想の変革にこそ本質がある。この映画においても、新しい発想を持つ(自分たちの今まで守り抜いてきた考え方を捨て去る)ときに物語が動き出している。
子供の頭の中の、自由かつ色々なモノが混ざったカオスな世界が、大人の世界をいつか変える。そのためには、たとえ子供のようや発想であっても“信じ抜く”ことが必要なのだろう。レゴというおもちゃの向こうに本物の未来が見えるような映画だった。
こうみ大夫

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