Ash国立ホラー大学院卒論執筆

ローン・サバイバーのAsh国立ホラー大学院卒論執筆のレビュー・感想・評価

ローン・サバイバー(2013年製作の映画)
3.8
【真の強さとは】

ピーター・バーグ×マーク・ウォールバーグ第1弾。今作は200人のタリバンに包囲された4人のネイビーシールズの脱出を描く。

昔、米軍最高峰の特殊部隊ネイビーシールズの入隊合格率は僅か数%だった。あまりの合格率の低さに嘆いた人事部は、合格者の共通項を調べることにした。

すると、訓練中に"ポジティブな言葉を脳内で呟いている"ことが最大の共通点であることを発見する。以来、このことを志願者に意識させたら合格率が10%に跳ね上がったらしい。

こんな極限ポジティブ野郎の集まりが、史上最凶レベルのネガティブな状況に追い込まれる。アイアンマンですら無傷で帰れなさそうな戦場では、その心の在り様こそが真の強さであることが分かる。

「どんな絶望的状況でも、諦めなければ希望はある」

こんな使い古されたクサい台詞も、この作品を見たあとでは心の深いところに響く。

人に秘められた力、想いの強さ、その真髄がここにある。