暗い…!重い…!
ぼーっと観ていたらあまりのテンポの速さにいつの間にか終わってしまっていたような、でもその中に痛烈に心がギュッとなる苦しさが見えたような。
ズートピアが人種差別をテーマにした物語であれば、ファインディング・ドリーは障がい者たちにスポットを当てた物語だ。
日本語では「何でもすぐ忘れちゃうの」というドリーだが、英語では(前作の頃から)Short term memory loss「短期記憶障害」とハッキリ言っている。
障がいにより掻き立てられる不安とか、海の怖さとか前作以上に胸をえぐられる思いだった。
ご都合主義のハッピーエンドとも取れるけど、それぞれがそれぞれの欠点(この表現もどうか)を補って、個性や特技に変えて困難を乗り越えていく様は素晴らしかった。
ドリーがマーリンの名前を呼んでるだけで、ちょっとくるものがあったし。
マーリンがドリーに感謝を述べるシーンも好きだ。
いかんせん展開スピードが速すぎて、ちょっと整理したいような気も、もっと描写を丁寧に描いて欲しかった気もする。
けど、丁寧に描きすぎても、話がもっと暗くなるのでファミリー映画としてはこの程度がちょうど良いのかも。