独立間もないジョージア。
ついグルジアと呼んでしまうジョージアには、同じ頃を描いた「みかんの丘」「とうもろこしの島」という傑作があった。
身近な内戦、傷跡残る街、食料の配給、荒んだ人々、不安定な国情の中で暮らす14歳の少女、エカとナディア。
ただでさえ不安定な年頃なのに、荒んだ社会の中で惑いながらも、力強く生きる。
銃で人は脅せても、何も解決はできない。
おそらく彼女たちは実年齢よりずっと早く大人になるんだろう。でも、大人になっても、何も希望が見えないことも知っている、哀しいことに。
始終不満顔のエカが、笑顔になる日はくるのだろうか?
ナディアの結婚式で、吹っ切れたように踊るエカの姿が眩しい!