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フレッシュ・ゴードン/SPACE WARSのmasatのレビュー・感想・評価

1.2
小学生の時、だった。チラシ集めに余念がなかった頃、丸の内東映パラス(現・丸の内TOEI)の前に置かれたモニターで放映されていた本作の予告編に胸躍らせ、何度も見ていた。
が、母に観たいと言えず、今日になった。
40数年、あの時感じた“いかがわしさ”は美化されていた様だ。まあ、ありがちな話である。あの時焼きついた映像の断片は、なぜにハイクオリティで、高精細なのか?

74年制作のある種のインディペンデント映画なのだから、仕方ないか。フラッシュ“ラウレンティス”ゴードンより楽しめるとの意見もよく聞くが、どっちもどっちで御座いました。

ただ本作の、デヴィッド・アレンによるストップモーション・アニメのあの温もりは、どんなパイオツやヘアーより、大きな見せ場となっている。不気味で愛嬌のある、あのキャラクターたちは、映画的な“いかがわしさ”をきっちりと放ち、世界観の底上げに貢献し、そのシーンだけは異様な映画的空間を見せてくれた。

Queenが居なかったらラウレンティスは、の如く、
デヴィッド・アレンが居なかったら本作も、
どうしていたの、どうなっていたのだろうか?
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