厳格な家に育った反動で夫の性技にメロメロになってポルノ女優に！という話かと思ったら、
主人公は未婚での出産経験があるし両親の厳格さへの反発で結婚を決めたわけでもなく、予想と全く違った。
カトリックの“妻は夫に尽くすように”という教えがあったがために、結婚後に本性を現した夫の身体的・経済的・性的DVから逃れることができなかったというのがつらい。
宗教が悪いとかではなく、幼少期から親しんだ考え方に左右されると言うことなので、特定の宗教を信仰しない日本でもよくあること。DV被害に対して恋は盲目だとか夫が嫌いになったから考えが変わって告発したんだろうとか被害者を責める人がいるが的外れだと思う。
この映画を見ると、ポルノ系の作品で日本がドヤ顔で世界に輸出したのが全裸監督とは情けないとしか思えない…。
