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早熟のアイオワのcocomilk8o8のレビュー・感想・評価

早熟のアイオワ(2008年製作の映画)
3.2
『The Poker House』
自ら監督・脚本をした女優ロリ・ペティの実話。

いい話で終わらせた感だけど、結局胸糞ハウスだった💦だからこそ事実を知ることも必要であると教えてくれる作品。

ポーカーハウスと呼ばれる家で暮らしてる売春婦の母親と3人の娘。長女(14歳)のアグネスは、悲惨な環境でも、勉強もスポーツも優秀で記者やバイトで稼ぎながら二人の妹の面倒も見ている。そんな彼女が母親の彼氏とキスをするようになり、愛されている(大切にされている)と勘違いし。。。

ロリ本人曰く、銃のシーン以外は100%事実とのこと。

どんな逆境も「今日と今夜のことだけ考えて生きればいい」と最後は「今夜は素晴らしい」と締めくくる。
実際にロリはそうしないと生きていけなかった。そして自分でその逆境をバネにして表現者として大人になった。

あくまで彼女の実話を映像化しているので、そこにオチがあるわけではない。え?今夜は素晴らしいって。。。って美談にしすぎだろうと思うが、ロリ自身がそう思うことで救われたのも事実。

でも個人的には嫌な映画。(なので評価はそれほど高くしてない)私にとって毒親がとにかく許せない。勝手に子供を産んでおいて無責任にも程があるし、実際にこういう家庭は今もどこかにあって、苦しんでいる子供がいると思うと苦しくなるからだ。

クロエ・グレース・モレッツさんの出演作を調べて知った作品で、こういう内容とは知らずに見たので、怒りを覚えた作品だった。毒親にも、男の気持ち悪さにも、そして大人の男性を甘く見てたアグネスにも。(子供だから仕方ないのはわかるけど)

それでも彼女がその後抜け出せたことが嬉しい。良かった。今彼女と母親はどういう関係なのだろうか。そして、下の妹二人も幸せなのだろうか。そうであって欲しい。

クロエさんって子役出身だったのかと知る。アグネス役が『世界で一つのプレイブック』『パッセンジャー』などのジェニファー・ローレンスさんだと見て知った。どちらも大好きな俳優さんだったので、素晴らしい演技に終始感動した。母親役や次女役他、みなさんの演技もすごかった。
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