モノクロで描かれる、ある男のついてない一日。
法学部を中退し、仕事もせず暮らしているニコ。そんなある日、何故かどこに行ってもコーヒーにありつけず、何をやってもうまくいかない。
「ピエロがお前を嘲笑う」のトム・シリング主演、2014年の作品。原題もイマイチだが邦題も賛否両論😁そりゃそうだろ。
ほぼ自業自得で同情できない主人公ながら、いちいちイライラするような出来事が続く。
ただ、お年寄りや弱者には優しいし、ユリカとの顛末で、根本的にはいい奴なのも解る。おばあちゃんの部屋のシーンとかね。
“問題があるのは自分のほうだって気がついたんだ”
という言葉から、彼が変わりかけている事が解るが、バーで絡んできたじいさんとの別れが、彼の背中を押した感じがした。
でも、まず、いいかげんライターくらい買え。そういうトコだぞ。
ところで、コーヒーはイスラム教のカルディの伝説の頃が始まりと言われてる。でも世界中で飲まれるようになったのって結構最近な気がするし、日本で飲まれるようになったのって?と調べると、ロンドンにコーヒーショップが出来たのが1652年ごろ。日本はシーボルトの頃の長崎が最初で、銀座にコーヒー店が出来たのは、たった120年前くらい前みたい。
さて、翌朝のコーヒーはどんな味だったのだろう?