アピチャッポン・ウィーラセタクン監督作品は好きで、文献なども読んでいたのですが、ほぼ必ず言及されるこの作品(長編処女作なので当然と言えば当然ですが笑)。なかなか観ることができなかったのですがAsian Film Jointの上映リストに入っていて、これは!と思い、急いで劇場へ。
ところが、体調も悪いこともなかったんですが、30分過ぎたあたりから、もうどうしようもない睡魔が笑 タイの人々にインタビューして物語を紡いでもらうという内容なのですが、あちこち脈絡のないストーリー立てに、もしかしたら認知シャッフル睡眠法にかかったのではなかと思われるほど、頭がぐわんぐわんに笑。
いつもならきつい睡魔も過ぎれば平気なのですが、一瞬寝落ちした後も(寝落ち自体あまりしない方)目覚めて映画を見ているとまた眠気が…
作品とはまた別のところの話ですが、これはこれでかなり珍しい映画体験でした笑
内容(といってもほとんど覚えてないのですが…)としては、実験作ではあると思うのですが実験映画は映画というシステムをメタ的に捉えるところを、アピチャッポン監督は映画の文脈、構成をメタ的に捉えようとしているところがあって、その後の作品でも、映画の前半、後半で内容をひねるというところもあるのですが、この作品では真実として語る映画の語りのフィクション性をもう一段メタの段階から見直しているという構造なのかなぁと思いました。
あと一瞬若いアピチャッポン監督が写るのでお得です(なにが?笑)