TaiRa

真昼の不思議な物体のTaiRaのレビュー・感想・評価

真昼の不思議な物体(2000年製作の映画)
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出会った人々に即興で一つの物語を紡がせる変わったドキュメンタリー。ちゃんと物語の再現もドラマとして入ってる。

町で働く人々や村で生活する人々にインタビューして回るドキュメンタリーだが、内容はその人の生い立ちでもなく新しい物語を作ること。リレー方式で前の人間が思いつきで作った物語の続きを考えて行く。アピチャッポンはやっぱ最初から現実と物語(虚構、想像力)との接地面に着目していたんだな。映ってるものが記録の映像か物語の再現かフワッとして来る。物語考えた当人たち?でミュージカル演劇始めたり。年齢や境遇が想像力に影響してるのかしてないのかよく分からない混沌っぷり。宗教的な背景が有るような無いような。インタビューに答える人たちの生活描写も入って来てそれがいちいち画になってて凄い。象使いの少年たちの日常なんてこっちからしたら突飛な物語よりもだいぶ面白い。聾学校(かな?手話で答えていた)の女子生徒たちがロマンチックな物語を紡ぐ時の饒舌さとか。あと最後に出て来る子供たちの無茶苦茶な想像力が最高。それとは別にカメラに映る場所取りで揉めたり、ちょっかい出して来るデッカイ女の子とちょっかい出されるデッカイ男の子が喧嘩し出したりする。それで一回フレームから外れた男の子がやっぱりカメラに映りたくて戻って来るのとか爆笑しちゃった。ラストで子供たちが犬におもちゃ括り付けて遊ぶ姿の全てを超越してる感じ。犬めっちゃ怯えてるの観てゲラゲラ笑ってやんの。