三鷹

愛の嵐の三鷹のネタバレレビュー・内容・結末

愛の嵐(1973年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

取り敢えず見ておかないとな、と思い続けてン十年。この年になってやっと見ました。
実際手に取ってあらすじ読んで初めて「ああ、そういう話だったの」と思い、なんかこの有名すぎるSランプリングの写真にしては地味な話なんですね、ふ~んという気分でいざ観賞。
かつてナチ親衛隊将校だったマックスは過去を隠して今はウィーンのホテルのフロント係として生きている。そのホテルにオペラ指揮者の夫婦が仕事の為に泊りに来る。その夫婦の妻、ルチアは13年前にユダヤ人としてナチに捕えられ、その美貌からマックスの慰みものにされた過去を持っている女だった。
マックスとルチアの間に倒錯した愛が再び芽生えていくが、戦争犯罪人としてマックスがルチアにより告発されることにより自らの身の危険を危惧した他の元ナチス将校達が2人を追いつめる。そして2人が選んだ道は。
冒頭、地味な話と書いたが、メロドラマ見てるみたいでなんだかなーという感じでした。Dボガートが「捨てないでくれ」的な表情しながら激昂してルチアに暴力を振るうところなど、この男ただのDV男だよなぁ。2人が部屋に立てこもって兵糧攻め(笑)にあっているところからラストまで、「早く殺せよこんな男」とずっとムカムカして見てました。最低の男を演じてくれましたDボガート氏に拍手。
Sランプリングの美しさを堪能する映画ではあります。それだけ。
三鷹

三鷹