汚れた乳

フォックスキャッチャーの汚れた乳のレビュー・感想・評価

フォックスキャッチャー(2014年製作の映画)
3.8
チャニング・テイタムが荷物をまとめて出発するショット。
突如舞い降りたチャンスに大きな希望を抱いて出発するというのに、俯瞰ショットに映る路面は暗く濡れている。濡れている方がいいか乾いている方がいいかと言えば、やはり圧倒的に前者の方が良いよね。
これは作品のカラーを表してると同時に、観客を引っ張っていく装置の役割も果たしている。
いいしれぬ不安感がつきまとい目が離せなくなってしまうのである。
実話の部分が強調されるけど、けっこう映画してるなっていうか。映画としての質量を感じた。

さて役者陣の演技合戦が評判の本作だけど、スティーブ・カレル良かったけど個人的には『トーク・トゥ・ハー』のベニグノ役の無名の役者の方が印象は強い。
チャニング・テイタムの芝居が凄く印象的だった。彼を観てて思ったんだけど『ヒアアフター』のマット・デイモンと雰囲気がかぶるんだよね。
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