『羊たちの沈黙』のレクター博士や、『セブン』七つの大罪をなぞる猟奇犯、古くはヒッチコック『サイコ』のノーマン・ベイツ、いわゆる「サイコパス」を描く映画は、観たあとぐったり、集中力・体力を使います。
観なければいいのに、そんな作品は名作が多く、ついつい惹かれて観てしまう…笑
この『フォックスキャッチャー』も
『サイコパス』と言ってしまって良いかは悩むけど
一瞬たりとも目が離せない危険な人物を描いた作品であることは間違いなく
スティーブ・カレル演じるこの人物、
ソウルオリンピックを目指すレスリングチームのスポンサーになり、彼らを金銭的にも精神的にもサポートしていくのだが
不穏な空気が付きまとう
その歩き方ひとつ、目線のひとつ、
なにをとっても恐ろしく
「本当にこれがスティーブ・カレル?」って何度も疑ったよ
この映画の凄いところはまだまだ沢山あって
チャイニング・テイタム、マーク・ラファエロのレスリング兄弟の
レスリングシーンが本物だってところ
とか
またこの兄弟、関係性もぐっとくるところ
とか
エトステトラ・エトステトラ…
皆さんの感想もすごーく聞いてみたい
私のなかでは
「かなりの問題作!」
が、この『フォックス・キャッチャー』なのでした。