あび

X-MEN:フューチャー&パストのあびのレビュー・感想・評価

X-MEN:フューチャー&パスト(2014年製作の映画)
5.0
前作のファースト・ジェネレーションが素晴らしい出来であったため、今作でも同じような満足感を得ることができるかかなり心配でしたが、杞憂でした。
それどころか正直いまいちであったファイナルディシジョンを無かったことにしてくれたブライアン・シンガーのサービス精神に拍手を送りたいです。

冒頭のセンチネルとの戦闘シーンがかなり絶望的に描かれていたため、ノーラン映画を真似てシリアス路線で行くのかな?とおもいきやそんなことはありません。
クイックシルバーが能力を見せるあのシーンでは今までのX-Menシリーズの中でも一番興奮しました。(その時に流れた音楽もまたとても素晴らしい。)
あのシーンがとてもコミカルかつカッコ良く描かれていたためアベンジャーズ版のクイックシルバーが心配になってしまうほどです(笑)
彼の登場シーンが短いことが今作の唯一の不満ですが、チートキャラすぎるので短くてもこれでいいかな〜と思ったりもしました。

トラスク博士がちょい役かと思ったら映画の終盤までしっかりと出てきていたところがとても嬉しかったです。ピーター・ディンクレイジは「ゲーム・オブ・スローンズ」を見てからお気に入りの役者さんなのでこれからも映画TV問わず活躍してほしいです。

そして人間パートですが、前作がエリックがマグニートーになるまでの過程描いた映画だとすれば、今作ではチャールズがプロフェッサーXになるまでの過程をじっくり描いてました。
特に若チャールズと老チャールズが語り合う場面やセレブロでウルヴァリンが彼に諭すシーンでは思わず泣きそうになってしまいました。
マカヴォイもファスベンダーもローレンスもとてもいい味を出していて今まで以上に好感度が上がりました。

話の終わらせ方も完璧すぎて特に大きな不満点もありません。

個人的には、2014年のアメコミ原作映画の中ではキャプテン・アメリカ以上の満足度の高さです。続編に対する期待も大きくなりました!
あび

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