ジャックシューチャー

イコライザーのジャックシューチャーのレビュー・感想・評価

イコライザー(2014年製作の映画)
4.5
主人公は初老に差し掛かろうとしているごく平凡な男、ロバート・マッコール。
ホームセンターの職員として堅実に働いている彼だが、実は誰もが恐れた凄腕の元CIA暗殺者。
世の悪人を決して許さない彼は、悪を成敗しに今日も夜の街へ繰り出す。

前半は約30分かけて主人公の地味〜な生活ぶりが淡々と描かれるんだけどもここがまず最高。
といのもこの男どこかおかしい。
居住空間は生活感を全く感じさせずに非常にミニマル、何をするにも必ずタイマーをかけて行動する妙な習性、身の回りの物は全てきっちり揃えずにいられない潔癖性、同僚と笑顔で話したりするもふとした時に死んだような目で空を見つめていたりさらには不眠症。
ストイック、と言うかもはや強迫観念的なライフスタイルがとにかく異様だ。
この悟りの境地に踏み入ったかのような生活描写に思わず魅入ってしまう。

そしてついに爆発する主人公による必殺仕事人成敗劇!
一見平凡で初老のこの男がとにかく屈強な敵をなぎ倒していくこのアクション描写がとにかく痛快極まりなし!
ただ腕力や技術で敵を倒していくのではなく周囲の状況を素早く的確に認識して、身の回りの物を殺傷武器として最大効率的に応用する様がまあ鮮やか!そして容赦なく残酷!

成敗を受けた敵が死に際に、「お、お前、何者?」と遅すぎる後悔がざまあ。
そう、本作は所謂「ナメてた相手が実は殺人マシーンでしたもの」(ギンティ小林命名)、その手のジャンルものの中でも本作は最高峰に置ける傑作だ。

成敗劇がどんどんエスカレートしていくケレン味たっぷりな演出と展開も観ていてとにかく楽しい!!

これは大好きな映画!オススメです!!
2作目も出てますがそちらも最高です!!