Finn

アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅のFinnのレビュー・感想・評価

3.8
"時間"と"家族"をテーマにした新たな冒険を描く、実写版Alice in Wonderlandの続編。
公開されたときイギリスに住んでて、アリス好きの親友と観たのが思い出。

前作のラストで航海に出発したアリスがロンドンに戻ってきたところからスタート。
ヘイミッシュの嫌な男度がグンと上がってて、冒頭からイライラが止まらない(笑)お母さんも含めて「女はこうあるべき」っていう型にアリスをはめようとしてきて、反発するアリスに同じ女性として共感しかなかった…。

新たに登場するキャラクターのタイムが、演じるサシャ・バロン・コーエンのキャラも相まってクセがめちゃくちゃ強くて面白い!作品のヴィランなのかな?って思ったけど、自分の役目を全うするしっかりしたキャラクターで好きでした。

ハッターと赤の女王の過去が明かされて、どちらも胸がギュッとなった…子供時代を演じてる子役がみんな可愛くて癒された!子猫のチェシャも可愛い!

今回は不思議の国で時間を遡るっていう、ファンタジー度が増している感じもありながら、前作と1番違うのは途中で現実世界に戻ってくるところ。しかも精神病院で治療されそうになったりして、やっぱり全部アリスの見てる幻覚なのか…って急に現実に引き戻される。あえてあのシーンを入れたのは、アリスが現実に向き合ってまた一つ成長していく過程を見せるためだったのかなぁ?

アリスとハッターの別れは寂しくてほろっとしたけど、赤の女王と白の女王は仲直りできたし、ハッターも家族と再会できてハッピーエンド。
ラストでアリスのお母さんがヘイミッシュにビシッと言ってやって、アリスと2人で事業を始めるところが本当にスカッとして最高!

公開前に亡くなったアラン・リックマンの声が聴けて、映画館で涙が込み上げてきたのを覚えてる…アブソレム大好き。
前作より全体的にカラフルで、観るたび元気をもらえる作品です!
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