烏丸メヰ

7500の烏丸メヰのレビュー・感想・評価

7500(2013年製作の映画)
1.0
『呪怨』の清水崇監督作品。
それぞれに悩みや思いを抱える客や乗務員が乗り合わせる飛行機。不可解な突然の震動をきっかけに、機内に異変が起こっていく…

パキパキ音や映像の乱れといった怪奇演出には清水風味がしつつも、手数が少なく薄味で清水監督らしい恐怖描写もほぼ無し、しかもあるのは怪奇無関係のジャンプスケア(彼氏や荷物等)といったスカスカ感。
ホラーとして観てしまうとかなり無味乾燥で、何も起きていない時間が長い上、その間行われるのは人間性を全く好きになれない人物達によるムカつく、味ゼロで悪臭だけみたいな群像劇。

途中、荷物の送り伝票に何らかのセルフパロディとか仕掛けを期待したが、観終わってみればそれすら腹立たしい。

こんなパンチのなさ、内容の無さで、ラストだけ急にひねってシャマラン以降この手のオチをされても感情が困る……Jホラーで日本人をナメ、海外作品でもこんな感じって、もう『呪怨』初期4作の頃大好きだった清水監督は帰ってこないのかと最近勝手に悲しくなるばかり。
烏丸メヰ

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