くりふ

ルパン三世のくりふのレビュー・感想・評価

ルパン三世(2014年製作の映画)
1.0
【ノンストップルパンにすればよかったのに】

100円レンタルなのでダメージ薄し(笑)。

冒頭5分、工夫皆無でまず呆れた。

メイサの水浴び髪かき上げキメ顔…で絶望した。

コートの裾をスローで翻すことをカッケエ、とまだ思ってる人が撮るとこうなるのか。

で、この冒頭、運動会で二人三脚競って、さらにその二人に勝負させる…みたいに意味不明なコトしてんのね。ホントにプロの盗賊なのかこいつら?

銭形がある人物に、スカウトなのか逮捕したいのかワカラン、と言われるところが象徴的。

単細胞だと明確なのに言うことが曖昧な映画でした。前半はいいところ皆無。ホント100円にしといてよかった。各人物の感想。

・ルパン
→見つからなかった。スポーツ刈りぽい近所の兄ちゃんみたいな人が地味に粋がってましたがまさかアイツじゃないよね?
・次元
→イケメンではなくイカしたおっさんだと思っているので渋み不足。あの人物のボディーガードだとは後から知り驚き。まるで役立たずじゃん。
・不二子
→顔立ちは漫画原作に近いし、黙って立ってれば絵になるのに、役作り皆無の上に女を撮れない監督だから悲惨。濃いメイクで表情変えるとドラァグクイーンみたいだし。黒のジャンプスーツ、例の素肌でジッパー上げるの再現してるけど、死体袋のジッパー上げてるのと変わらなく思えた。
・五ェ門
→キモキャラになったのは本人の資質もあるだろうけど、監督が五ェ門バカにしてるんだろうな。
・銭形
→浅野さんが一番、役者らしい仕事しているとは思った。でも言動は支離滅裂で銭形とは別人みたい。これならルックス的にもキム兄でいい。
・その他ルパン仲間
→不要。アジアで売りたいのはわかるけどね。イケメン増やして女子向けにしているのでしょう。映画でなく商品としてそこは当たったみたいね。

でも終盤、怪盗ならぬ強盗ルパン一味が大虐殺しながら敵を急襲する辺りはけっこうイキイキしてました。やっぱり餅は餅屋で、脳ミソ使わぬバカアクションだとテンション上がるんでしょうねこの監督。

止まった人物はまるで撮れないから、とにかく動かすが吉。

あのアゲアゲなエンドロールは逆にタイトルにして、ひとつの大仕事をノンストップアクションでつなげばよかったと思う。その中で紹介兼ねた各人の見せ場を一つ作れば十分でしょう。そこに徹すれば、意外や次も見ていいなと思った。

…次はルパン出してね!

<2015.4.18記>
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