北海油田が見つかり、パイプライン敷設のため深海での溶接作業に抜擢されるダイバー兄弟。その検証テストで兄が命を落としてしまう。作業中に失神した弟に責任の所在が向けられるが、その原因究明をするうちに国家レベルでの利権・思惑が背後に…実話を基にした話。
まず、ノルウェーにパイプラインを伸ばすことが地理的にそんなに大変なことだったこと、深海レベルになると酸素だけではダメで、ある種の化学物質を混ぜたガスを吸いながらでないといけないこと、深海ダイブの後は2週間も減圧しないといけないこと等、普通に勉強になりました。今は技術の進歩で違うのかもしれませんが…
自由人みたいな弟が、ただ兄の事故の真実を知るための理由で権力に立ち向かう、というプロットは嫌いではなく、かつ本当にあった話をベースにしているため現実的な落とし所もあり、思ってたよりしっくりきました。