モカ

チョコレートドーナツのモカのネタバレレビュー・内容・結末

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

ルディは愛を分け与えることのできる人だと冒頭から示され続ける。他人から奪う人が多いなか、持つ人は惜しみなく与えることができる。そして分けられた人たちの中にも愛は増えていく。

誰もがハッピーエンドの主人公を望むのに、生まれでそれが叶わないなんて、あっていいものか。いわゆる涙を誘うような甘い描写を排した結末なのは分かっているが、悔さで泣いてしまった。。

ルディの歌う「いつの日か、いつの日にか、解き放たれるだろう」
any day now、、1970年代から見たら今はきっとよくなっている。それは差別や偏見と戦ってきた人たちがいるから。
でも、今も誰かがどこかでマルコ、ルディ、ポール達のような思いをしていないか?
自分の中に、人を傷つける目線がないか?考え続けなければと思う。行動しなければ明日は変わらない。

邦題やあらすじはマルコと過ごしたチョコレートドーナツのような幸せな日々を思い返すようなものだけど、本質は過去ではなく、1970年代から未来を、現代の私達を真正面から問うているのだと思う。
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